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何なのだろう
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2010.03.06 Saturday 23:50
病院の食堂で部長からの電話を受け、そのまま職場に立ち寄り。
天気と時間帯が悪くて渋滞しまくり。
2時間以上かかって、近くの駐車場にクルマを止めた。
木曜日に起きたトラブルを、一点の矛盾も無く説明しなければならない。
他社を巻き込まざるを得ない状況の中で、互いに嘘偽りなく、それでも
痛みは最小限に留めたいというリクエストに応えるための説明。
どんなに時間があっても足りない。
結局、家に着いたのは23時過ぎ。
仕事の事は別にしても、今日の出来事を全て受け止めるには時間が要る。
自分の記憶や経験を蓄積していくのは、自分に取っては当たり前のこと。
その当たり前のことが出来なくなる辛さ。
その辛さが真の意味で理解できない自分も辛い。
1日のスケジュールが覚えられないからと、大学ノートに必死に書き込んで
いるその文字からは何とかして過去の記憶とこれからの平凡な日常を
取り戻したいという必死さがにじみ出ていた。
話をしていても、人の名前が出てくると話が止まってしまう。
目をつぶって必死に記憶の糸をたぐり寄せようとしている。
思い出せないこともあるし、キーワードを並べると思い出すこともある。
全てがそんな感じ。
それでも自分の名前や、一緒に仕事していた頃の話を覚えてくれているのが
自分に取っての唯一の救いだった。
恐らく、記憶に関する保持や再生の能力が完全に戻ることは無いのだろう。
失ってしまった記憶を取り戻すことも。
それでもやっぱり彼は彼であって、例え自分のことを忘れてしまったとしても
俺の中の彼の記憶は消えないのだ。
彼の抜けた記憶は、周りが補えばいい。 -
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