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自分はいないのか

どうでもいい場面ではもういいよって位に雄弁なのに、肝心の場面では沈黙。
意味もなく同調してみたり、チャチを入れて話の腰を折ったり。
論議とかディスカッションでもないし、発展や昇華を狙った発散でもない。
脈略のない単語がポンポンと口から飛び出してくるだけ。
相手にとって何の意味もない言葉を、好き勝手に放っているのだとすれば
既にコミュニケーションの体を成していない。

彼にとって「自分」という存在はいったい何処にいってしまったのだろうか。
憤りも感じるが、それ以上に哀れみを感じてしまう。
自分を殺し続けて辿り着いた役職が課長じゃあね。
誰からも尊敬されず、誰からも相手にされず、もちろん評価もされない。
コミュニケーション能力がないんだから当たり前だし、何でこんなのが
役職に就けるのかも理解不能。

沈黙が怖いという理由は嘘だ。
だって自分よりも目上の人間の前や都合の悪い突っ込みに対しては
平気で沈黙を守れるじゃないか。
このタイミングで欲しいのは沈黙じゃなくて、むしろ主張。
自分よりも上の立場の人間に、自分が抱えている問題とそれに対する考え
を主張しないのならば、もはや職務を放棄しているに近い。

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