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想い出の値段(週末の顛末)
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2006.01.09 Monday 23:23

昨日は日記を更新することが出来なかった。というよりも、更新できる状態ではなかったのだ。愛機のトラブル、そしてデータ破損、リカバリー・・・。もう2日間、ほとんど寝てない状態。全ての顛末と、自分への戒めと、消えていったデータへのレクイエムを込めて、記録しておこう。
きっかけは高専時代の友達からのメール。Pentium4-550とパーツがあるから買わないか、というものだった。そろそろメインアーキテクチャを次世代に移行しようと思っていた矢先、まさに渡りに船。一通りのパーツで5万円という値段も、新品を買うより安いと思ってその場で購入決定。引き取りにいったのは、土曜日の稽古が終わった直後だった。帰ってきてあれこれ足りない物が出てきたので、秋葉原へマザーボードを買いに行く。今のマザーボードはSocket473対応なので、このままでは使えないし、かといって譲ってもらったDell純正のマザーボードは故障しやすいので嫌。帰ってきて、色々いじっていると、IDEのポートが足りないことに気がついた。最近のハードディスクはみんなS-ATA接続で、買ってきたマザーボード(Gibabyte GA-8I915MD-G)も、古い規格であるIDEポートが1つしかない。これではハードディスクはいいとしても、DVDドライブがつなげない。ここで選択肢は2つ。HDDを諦めるか、DVDドライブを諦めるか、今考えると、ここが運命の別れ道だったんだ・・・。
ここで考えた。HDDは危険分散の為に買ったばっかりだし、DVDも買ったばっかり。だけどDVDの方が値段も安いし、データも移し替えないから楽かな、って。で、とりあえずIDEにハードディスクを2つつなげて、DVDは2台ともはずして立ち上げてみる・・・と、メールやドキュメントを保存してあるハードディスクが、BIOS上でどうしても認識してくれない。マスター/スレーブのピン設定も合ってるし、ケーブルも電源もつないであることを何度も確認したのに、それでも認識してくれない。それぞれを単独でつなげれば認識されるのに。そうこうしているうちに、4時間程経過。異変は余りにも突然すぎた。どうも焦臭いと思ったら、次の瞬間、よりによってデータばかりを記録している新しい方のハードディスクから煙が立ち上っている。触ろうにも熱くて触れない。慌てて電源ユニットから電源コードを引っこ抜くも、時既に遅し。オーバークロックでCPUやマザーボードから煙が立ち上るのは見たことあるけど、ハードディスクで煙って聞いたことないぞ!!!
その後は怖くてハードディスクに電源をつなぐことも出来ないし、とりあえずここで小休止。この時点で日曜日の朝方だった。土曜日の稽古の後から熱っぽいし、喉も痛い。どうやら風邪を患った様だ。どうしてこういう時って悪いことが重なるのかなぁ・・・。明けて日曜日。朝から熱が37度を超えていたので、稽古は大事を取ってお休みした。それよりもこのデータをどうにかしなきゃ。
真っ先にはじめたのは、データのサルベージ。ハードディスクに限らず、記録媒体で「消去」という動作は、物理的に消えるのではなく、あくまでも論理的にデータが消えるだけなので、運が良ければ後から消したデータを復活させることが出来るのだ。ところが、物理的に壊れてしまったハードディスクからデータを取り出そうとすると、これが実に難しい。まず素人には無理で、専門業者が10万以上を取って商売になるくらい。いくら調べてもお小遣い程度でサルベージしてくれる会社はない。壊れたハードディスクに入っているのは主に「動画」「画像」「メール」。デジタル化された想い出が死ぬほど詰め込まれている。果たして想い出に10万をかけるか、それとも諦めるか、かなり考え込んだ。10万払っても必ず復活するとは限らない。次々と脳裏によみがえる想い出の数々、くだらない、でも今となってはやりとりできないメールの数々が、復活させてくれと叫んでいる・・・。ところが、先立つものが全くないのだ。10万はおろか、5万も厳しい。残された週末の時間は少ない。もしかして・・・と思って、元々のドライブにコピー後消去したデータが残ってないかと探索するも徒労に終わる。ここまできたら現状復旧を最優先にすべき、と決断して、とりあえずハードディスクを諦めた。次にやったことはマザーボードを含めて、全部もとの構成に戻すこと。ところが、それでも上手く動いてくれない。IDEのマスタースレーブのピン設定を何度かいじって、とりあえず立ち上がることは確認。この時点で、また新しい問題が発生。マザーボードを取り替えたせいなのか、Windowsが再認証を求めてくる。ネットにもつながらない状態なので、電話で専用窓口に電話して、48桁のライセンスコードを聞き出すという面倒な作業を強要される。キーボードから全てのコードを入力し、一息ついたらもう明け方だった。かなり限界を超えていたので、また小休止。
連休最終日に出掛けたのは浦安にあるケーズデンキ。ここの店は、この手の家電屋には珍しく、自作パーツがかなりある。風邪をひいて、人混みに出るのが嫌だったので、秋葉原ではなく浦安に向かったのだ。ハードディスクといえばWesternDigital製を指名買いしていたけど、昨日の今日ではさすがに同じWesternDigitalを選ぶ気がしない。ということでS-ATAのMaxter製250Gを購入。ついでにS-ATA接続できるDVDドライブがないか見たが、どうやらないらしい。帰ってきてあれこれ接続しながら格闘すること4時間。なんとか見た目は元に戻った。結局、5万で買ったパーツは何一つ使うことなく、ジャンク部品と併せてオークションに出品。残ったのはこうやってネットにつないで日記を残せる環境。そして失ったのは余りにも大きすぎる想い出の写真やメール。つくづく皮肉なものだ。でもよく考えたら、サルベージだって、同じデータ量でも、そのうち相対的に安くなるだろうし、データが消えても、全てがなかったことになる訳でもない。自動でミラーリングしてくれるアプリをインストールしてバックアップは万全、失ったデータの代償はこれからの行動に生かさないと。
自作の怖さを思い知った週末。想い出の価値を考えた週末。そして大散財の週末。こうやって元に戻っただけでもよしとしないと・・・。明日からの1週間は福岡、新潟とあわただしくなりそうだ。感傷に浸っている暇などない。 - ←back 1/1 pages next→






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